防水対応の限度

スマートフォンの耐久度はここまできた

ガラケー時代には防水・防塵機能を売りにした機種をいくつか見かけることができましたが、スマートフォンになってからはしばらくそうした性能はあまり見ないものになってしまっていました。水滴

ですがやはり雨天時や急な浸水に耐えることができる機種が望ましいというユーザーからの要望を受け、ここ最近多くのメーカーが防水・防塵機能を備えた機種を次々とリリースしてきました。

実際の例としてHTCが販売したJ butterflyという機種で、先行して防水対応のものを販売したものの、次の新機種で防水機能を撤廃したことで売上台数が急落したというようなこともありました。

今や防水機能は多くのユーザーから希望されている機能であり、それがあるかどうかにより売上が大きく変化するというほど重要な項目になっています。

日本国内で販売されている防水スマホとして一番人気なのがSony製の「Xperia Z2」以降の機種です。

優れた防水性能を証明する例として、ユーザーの一人が海で誤って落としてしまったのちに6週間後に回収されたところ、本体は傷がついたものの全く問題なく機能再開することができたというふうに伝えられています。

スマホの防水性能を示す基準

防水をうたうスマートフォンのスペックを詳しくみていると、「IPX」という単位が目につきます。

一般的な機種は「IPX5」「IPX7」「IPX8」のいずれかによって分類をされています。

これは日本工業規格(JIS)による基準によって定められているもので、保護等級「IPコード」として定められる内容に従った表記です。

実際にはかなり細かく基準は定められているのですが、簡単に言えばIPX5では「防噴流形」として複数の角度からノズルによる噴流水を受けても変化がないということ、IPX7では定められた基準の水中に一定時間沈めても変化がないこと、IPX8ではさらに厳しい条件で水没させても大丈夫ということです。

ですので注意したいのが、「防水機能あり」という広告はIPX5基準のスマホにもつけられるのですが、水没には対応していないということです。

これから防水性能でスマホを選ぶなら、そうした基準値にもしっかり目を配っておきたいところです。

防水性能で見落としがちな点

そこで注意が必要なのが、これらの防水性能はあくまでも検査のために定められた条件でのことであるため、日常生活のあらゆるシーンに対応できるわけではないということです。

例えば防水性能の「水」とは真水のみのことであり、海水や塩素が入ったプールの水、もしくは温度の高い湯船の中には対応していないというようなケースもあります。

そうした「広告と実際の機能が違う」という苦情もかなり国民生活センターには寄せられているため、現在ではメーカーからもかなり細かく注意がされるようになっています。